ネットワーク型RTK法による3,4級基準点のお話。
観測の方法は直接法と間接法があり
間接法には更に2台同時観測と1台準同時観測があります。
2台同時観測はGNSS機は2台、配信業者との契約も2台必要になります。
つまり単純に人件費、通信費は2倍になります。
コストを考えると間接法はなるべく1台準同時観測が良いのかなぁ・・・・・と。
あと、単点観測とは違って網平均計算
必要になり、仮定網平均計算、実用網計算が必須となりますので
後処理解析ソフトは必須となります。
でも、なんといっても観測者1人、観測時間の大幅な短縮と、至れり尽くせりです。
観測に要する時間は圧倒的にネットワーク型に軍配が上がります。
ドンドン積極的に採用していきましょう。
では、直接法からいきましょう
直接法での仮想点の配点数は新点+1点です。
観測点検は環閉合で点検を行います。
下記の観測図のようにたかが新点2点なのに・・・結構面倒・・・・
いやいや、場数を踏んでいけば計画も観測も短時間で行えると思います。
観測手簿
観測記簿
異セッションで環閉合による観測点検
この場合、4辺の閉合
水平20mm√辺数、垂直30mm√辺数
40mm,40mm,60mmです。
仮定点検(スタティックとこの辺はなんら変わりなし)
最後に実用網はこれで回します。
なんかいびつな平均図・・・・・
仮想点A,B,Cは新点(節点)扱いになります。(たぶん・・・・・)
後作業工程でTSで視通があるところは平均計算でどうしても引っ張りたくなるので、おのずと間接法を採用してしまいます。
あくまでも個人的な意見です。
精度的にはなんら問題ないと思いますが・・・・・
もっと個人的な意見を言えば
直接法の平均図のカタチが嫌い…
単路線のような比較的簡素な平均図であれば直接法もありかな
網になってくると直接法は仮想点の配点にてこずります。
現地点検では直接法の環閉合のほうが比較的安易に精度に入ります。(あくまで経験上で根拠はありません。)
間接法の重複較差は結構NGが出て再測を余儀なくされます。
経験上、各路線の約10%は再測になります。
スタティックかRTKか・・・・悩みどころではありますが
常に選択肢の一つに加えておいて損はないと思います。
と、ここまでが直接法です。