キネマティク観測
随分前にもアップしましたが、自分への再認識のため書留めておきます。
位置出し及び位置取得でVRS方式がポピュラーになってきましたが、
あくまで携帯の電波が届く区域での測量に限定されます。
で、電波が入らないといったた不足の事態の時に役立つのが、後処理キネマになります。
固定局に一機、移動局側に一機設置しますが、そもそも固定局座標が無く
設置も出来ないって事を想定。
固定局は仮想点を使用します。
現場では一台GNSS機を担いで、移動局側として観測をします。
このときですね、弊社所有のトプコンを例に記します。
キネマは初期化で5秒間隔12エポックの60秒、初期が終われば次点は5秒間隔1分の
観測をすればよいわけなんですが
コントローラー側で『スタティック』『キネマティク』と選択肢があると思います。
『スタティック』で観測しても『キネマ』で観測しても取得する観測データ自体同じなんですが
後処理って事だから、事務所に帰って観測データを流すわけで
この時、コレクターを『スタティック』モードで観測してくると
観測時間が極端に短いからベクトルが生成されないんですね
『スタティック』モードで観測してくればソフト側はスタティック観測と認識するんでしょうね
これはトプコンの後処理ソフト『GNSS-PRO』での話です。
だからといって現場で1測点10分も20分も観測してたらキネマのうまみがないです。
このコレクター側で『スタティック』『キネマティック』ってどのメーカーも(たぶん)
観測の選択肢があるとおもうんですが、必ず『キネマティック』モードで観測に入るようにしてください。
『キネマティック』モードもすると、まず初期化を促してきます。
デフォルトは5秒間隔5分で60エポックになってます。(トプコン)
で、最初の1点目でも良いのでそこで60エポックの静止観測をします。
5分経つと初期化が終了します。
で、あとは観測したい点に移動して5秒間隔1分観測をするだけ。
固定点は、観測した時間(初期化した時間も加味して)をジェノバさんで購入します。
固定点座標は適当に現場付近の緯度経度楕円体高を入力します。
そうすると、仮想固定点のOBSデータが取得できます。
これを『GNSS-PRO』にインポートし、観測してきた移動点のデータもインポートすると
自動的にベクトルが生成されます。
コレクターを『キネマ』モードに選択して観測してくれば、短時間観測でもキネマって認識するみたいで
ちゃんとベクトルが生成されます。
後は、スタティックと同じように基線解析するだけで解が求まります。
備忘録として