計測します=伐採します

アペオ技研mogeです。本日は、木を切らざるを得ない というお話です。

測量は測定機器や計測技術の話になりがちですが、現場ではまず「伐採」が前提になります。
現行の作業規程は、人が現地を確認し、杭を設置することを前提として成り立っています。
山林では視通が確保できなければ杭の設置はできず、伐採などの措置が重要な課題となります。

RTK-GNSSにより地形測量や横断測量を代表として一部は効率化されていますが、中心点測量や縦断測量では従来手法が基本であり、この前提は依然として変わっていません。
(以下の写真は、中心点を設置する現況法面と同方向に、事前に 壮大な伐採(茶色に変色部)を行ったうえで杭設置をしています)

一方で、ドローンやレーザによる三次元計測が進んでいますが、実際には草木や倒木上を捉えている可能性もあり、現場を見なければ地形の実態は判断できないという矛盾も生じています。
つまり、測量機器が進化しても、現場を確認するという行為自体は代替できていないのが実情です。

迅速で高効率な技法が生まれつつある一方で、作業規程に縛られ、杭設置のための視通確保として伐採や、また従来技法が不可避となり、これらが設計や積算に反映されないまま現場の負担として処理されています。

少なくとも、視通を前提とする技法を採用するのであれば、伐採は必要とする課題です。
であれば、この労力や費用も含めて、計画段階で整理されるべきものと考えます。

目線を変えてみましょう。
詳細設計が主業務であり、地形図や縦横断図の作成が主目的であるならば、杭設置や高精度な地形表現が本当に必須なのか、という視点です。
 少なくとも、座標管理によって位置の再現性は担保できる以上、測量業務段階における杭の重要性は相対的に低下しており、その前提自体は見直しの余地があると考えられます。

たしかに業務履行の違和感を感じることは多いですが・・・
実務では、基準点測量はそこそこに、路線測量は品質高く…などetc
 これは業務の実施や、成果の作成的には大変な矛盾なのですが、それを説明できる技術者も少なくなってきている感じを受けています。

現状は、作業規程としての「杭は必要」と、近代技術における「三次元は万能ではない」という両方の制約を現場が抱え込んでいます。
 であれば、人間がやるべきことは、現場の負担に依存し続けることではなく、作業規程の改変も含めて、技術と実態に合った方法へ整理し直し、より事業計画に沿った業務提案を行うことです。
これは現代の測量業務において、主任技術者が担うべき役割の最重要点だと感じています。

なににしろ・・・
規程を守ることが目的ではなく、より合理的で実態に即した事業(測量業務)を行うことが本来の公共事業の目的であるはずです。
その前提に立ち、測量のあり方から見直していく必要があるのではないか、とmogeは問いかけます。


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