簡単そうで、ややこしい

アペオ技研mogeです。ボーリング位置の測設をやってきました。

アペオ技研のお得意様は、建設コンサルタント、土木設計業、ゼネコン、土木施工業、地質調査会社など多岐にわたります。
今回は地質調査コンサル様からの依頼で、ゴルフ場内のボーリング位置の現地標識設置です。

CAD地形図で指定された位置を座標化し、現地に木杭を設置して、その地盤高を測定する。
文章にすると、‟たった” それだけの作業です。

ところが、これが簡単そうに見えて、実はなかなか厄介な測量作業なのですね。

まず、現地には座標の基準となる既知点が存在しません。
本来であれば地形測量時に設置された基準点を利用するのですが、今回は航空測量による地理空間情報を利用した計画のため、現地に原点がありません。
そこで、了解を得てVRS-GNSS方式により必要箇所の座標測設で、現況標高の取得を行います。

しかし、地質調査地点はゴルフ場のコース外、つまり林間部です。
こうなるとVRS-GNSS観測での直接測量は、ほぼ不可能となります。

そのため、まず上空視界が確保できる場所に2点の基準杭を設置し、座標・標高を決定します。
次に、その基準点からTSを用いて開放多角測量を行うとともに仮座標を設けながら林内へ進み、
対象地点に到達して杭の設置、および標高の観測を行います。

帰社後に観測結果より演算し、計画位置へ正しく設置できたかを確認しつつ、
最終結果として、標高の成果値の計算を行うわけです。
現地での開放多角は数点に及ぶこともあり、現場も内業も、なかなかの手間です。

この測量作業、「えいや!」と現場へ入って観測を始めると、たいていの場合ツボにはまります。
作業を行う前、事前に、現地の環境確認や、開放多角で行うルートの現地確認など、作業方法や技法の選択などの計画が、かなりの重要となります。

この方法で行える作業量は、概ね1日5点程度。

1点あたりおおよそ1時間を要しますので、
正直なところ、「なんて非効率な測量作業なんだ」と思うこともあります。

1点単価で見ると、それなりの費用になる理由もここにあり、
簡単そうに見える仕事ほど、実は準備と手間が掛かる。

結果として、こういう業務が一番厄介で、一番労力を要する測量作業だったりするのですね。


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